バラエティ番組における「ナレーションいじり」に関する考察


最近のバラエティ番組には、ある変化が起きていると感じます。


それは、




「ナレーションいじり」の浸透 






「ナレーションいじり」とは僕が勝手に作った言葉なのですが、ようはバラエティ番組のナレーションが出演者や番組そのものをいじる演出です。

よく見ますよねーこういう演出。
これはちょっと前のバラエティ番組では見られなかった演出です。
今や一般化し、各局この「ナレーションいじり」を多用しているように感じます。


そこで今回はこの「ナレーションいじり」を多用している番組(ようは僕が好きな番組)をちょっと紹介してみたいと思います。



ナレーションいじりの走り?
テレビ朝日「知って見て得するバラエティ番組シルシルミシルさんデー」



『知って見て得する情報バラエティ シルシルミシルさんデー』(しってみてとくするじょうほうバラエティ シルシルミシルさんデー)は、2010年7月4日から2014年9月7日まで毎週日曜日18:56 - 19:58(JST)にテレビ朝日系列(ただしフルネット局のみ)で放送されていた情報バラエティ番組。ハイビジョン制作。通称は「シルシル」。

深夜でカルト的な人気を博しゴールデンタイムに進出した人気番組。

くりぃむしちゅーが大好きな僕は結構好きな番組でした。


実はこの「シルシルミシル」がナレーションいじりの走りではないか?

と勝手に思っています。

この番組のナレーションはお笑い芸人の「バカリズム」

もともと毒のある芸風の芸人さんですが、バカリズムのナレーションは要所に毒が効いていて凄く面白かったです。


本編のナレーションを担当するバカリズムの言い方には大筋には以下のパターンがあり、スタジオではことの次第(言い方があまりにひどいものなど)によってナレーションに対してツッコミが飛ぶというのが定番になっている。 
・取材先へのアポや視聴者プレゼントの交渉などで、「どうせダメだろう」「絶対許してくれないだろう」と、少しも期待していない言い方。
 ・テーマの企業を「こんなに儲かっているからには悪いことをしているに違いない」「これほど安く商品を提供できるからには得体の知れない素材を使っているに違いない」というスタンスで取り上げたり、担当者の外見的なことを悪く言うなど、失礼な言い方をする。 
・「子供達の夢をかなえる」「高齢者に分かりやすい番組作り」「主婦やギャル層に見てもらって視聴率アップ」など、その場の都合に合わせたフレーズを番組のコンセプトとしてこじつける。
 ・ことあるごとにVTR中の出来事を出演者の性格に置き換える。 工場内の様子をドラマなどにたとえ、まったく比喩になっていないにもかかわらず強引に進める。


これぞ「ナレーションいじり」です!

多分ですがこういう演出はこの番組が初めてなのではないでしょうか。

少なくともこういう演出で人気を博した番組は「シルシルミシル」が初かと思われます。


なかでも個人的に好きだったのが「悪党上田シリーズ」です。



2010年後半ごろからバスローブに葉巻、愛人をはべらせる悪人面の上田の似顔絵が表示され(主に聖飢魔IIの「悪魔組曲 作品666番 ニ短調より 序曲・心の叫び」の一節が流れる)、「悪の親玉」「インテリヤクザ」と称されるようになった。これはピン(単独)の司会業であくどく儲けているという上田いじり[註 6]を番組ぐるみで発展させたものである。2012年中盤ごろからは「天然パーマのゴリラ、略してパリラ」という呼称が使われるようになった。 スタッフの取材がうまくいかない(企業秘密とされている部分などが明かされないなど)場合、「このまま帰ると上田が黙っていない」(相手が外国人の場合、「うちのボスはジャパニーズマフィアのシンヤウエダだ」)など、毎回必ず脅しの材料に使われる。脅された側は「分かったから、妻子だけは助けてくれ」などと命乞いするのもお約束。


もう文面だけでも面白い。笑

どちらかといえばインテリで知的な芸風の上田がボロクソにいじり倒されいるのが凄く面白いです。




お昼らしい上品ないじり方「ヒルナンデス」




『ヒルナンデス!』(英称:Hirunandesu! )は、日本テレビ系列で、2011年3月28日より、月曜日から金曜日の11:55 - 13:55(JST)に生放送されている情報・バラエティ番組[1]。ハイビジョン制作
グルメ・ファッション・エンタメ・ニュースなどの情報をクイズ・ランキング・ゲーム形式にして紹介する企画や、人気スポットを巡るロケ企画、ミュージシャンの生演奏などのコーナーがある。 番組開始から2012年3月30日までは事前番組として、11:25 - 11:30に『まもなく!ヒルナンデス!』も放送されていた(後述)。一方、クロスプログラムは番組開始当初から継続しており、木曜日のみ2012年4月頃からナレーターではなく出演者が番組予告をVTR画面の下半分にあるワイプからリレー形式で読んでいる。


お昼の帯番組である「ヒルナンデス」のターゲットは主婦層です。

ヒルナンデスで見られるナレーションいじりはやはりお昼らしく品のあるものです。

ヒルナンデスには多くのナレーションが登場しますが、中でもナレーションいじりを多用するのは逸見友惠さん。

逸見さんの随所で見られる「出演者いじり」は絶品です。

それに対するいとうあさこ、渡部健、有岡大貴、藤森慎吾のリアクションはさらに絶品。

しかもこの番組は生放送。逸見さんのいじりを逃さず瞬時にツッコむ出演者の反射神経はやっぱりプロだなーと感心しますね。



秀逸な素人いじり番組「月曜から夜更かし」


『月曜から夜ふかし』(げつようからよふかし)は、日本テレビ系列で2012年4月9日から月曜日の『プラチナイト』枠[1]で放送されているバラエティ番組である。 タイトルロゴ上の番組名は『Monday Lateshow 月曜から夜ふかし』(マンデー・レイトショー - )。
司会を務める村上信五(関ジャニ∞)とマツコ・デラックスが、世間で密かに話題になっていることが書かれた「○○の件」のカードを選定。そのカードの内容のVTRを鑑賞して2人でトークを行う。 番組のコンセプトは「世間で話題となっているさまざまな件に対して、ちょっとだけ首を突っ込んだり突っ込まなかったりする番組」であり、これはオープニングや公式サイトでも紹介されている[3]。また、後述するスペシャルのオープニングでは前半部分が「日本各地に渦巻く様々な問題」に変更されている。


この番組には多くの素人さんが出演し、中にはこの番組がきっかけで有名になった方もいます。

「クソ出っ歯」「ザ行が言えないお母さん」「フェフ姉さん」など鼻から素人さんを「いじる」スタンスで番組が成り立っています。


上記の方々のようなテレビ的に面白い素人さんはもちろんですが、

たまにテレビ的に「こいつダメだろ・・・」というようなヤバイ素人さんも秀逸なナレーションいじりで面白くして放送しちゃいます。

マツコと村上の愛のあるいじり方も見所ですね。


ダブー?アイドルをいじって人気者にした「世界の果てまでイッテQ!」



『謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテQ!』(なぞときぼうけんバラエティー せかいのはてまでイッテキュー)は、日本テレビ系列で2007年2月4日から毎週日曜日に放送されているバラエティ番組・紀行番組である。
2005年10月3日から2006年3月27日まで深夜に放送されていた『クイズ発見バラエティー イッテQ!』が前身。2006年に2度放送された同番組の特番の好評を受け、約1年を置いてゴールデンタイム進出となった。 「出演者が(クイズの答えを探して)ロケを敢行する」という番組の大まかな構成は変わらないが、クイズの要素を廃し、ロケのエリアを地球全土に拡大した点が最大の特徴である。番組名の「Q」はクイズ要素の名残りと言える。 司会は深夜時代に引き続き内村光良(ウッチャンナンチャン)が務める。内村にとっては、2005年3月に終了した『ワールド☆レコーズ』以来1年11ヶ月ぶり、また新たにレギュラー司会に加わったオセロは、前番組の『ウタワラ』[1]より続投となる。


この番組でもナレーションいじりは多用されていますが、

この番組の一番の功績は「NEWS手越祐也のナルシストポジティブキャラを定着させた」ことだと思います。

アイドルとして下火だった(←失礼)手越くんの今のキャラはこの番組で定着しました。今や人気者ですね。


番組が始まった当初は手越くんを「アイドル」として扱っていましたが、

今やそのいじり方は「芸人」以下。

仮にもジャニーズのアイドルである手越をやれナルシストだのやれ適当だのといじり倒す演出はある意味タブー。

しかしこの演出が手越の今のキャラを形成させ人気者にさせました。



こんな感じで近年のバラエティ番組では「ナレーションいじり」が多用されています。

新しく始まった歴史の浅い番組でもこの演出を多用し便乗しまくっています。

しかしやはり歴史が浅いだけにまだこの演出がどうも寒く感じます。

新しい番組も「ナレーションいじり」を世間と番組に定着させ、人気番組になって行って欲しいですね。


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